ロブロックスでゲームを作ってみよう!まずは「ロブロックススタジオ」を知ろう
ロブロックスで自分のゲームを作るには、Roblox Studio(ロブロックススタジオ)という専用のソフトを使います。
プレイヤー用のロブロックスアプリとは別で、ゲームクリエイター向けの「開発ツール」です。
ロブロックススタジオは無料で使うことができ、Windows と Mac に対応しています。
スマホやタブレットだけではゲームを作れないので、「遊ぶのはスマホ、作るのはPC」という使い分けになるイメージです。
ロブロックススタジオのインストール手順(ざっくり)
細かい画面は少しずつ変わることがありますが、基本の流れは次の通りです。
- ロブロックスのアカウントを作成・ログイン
- 公式サイトの「作成(Create)」ページを開く
- 「今すぐ作成」や「Start Creating」などのボタンから Roblox Studio をダウンロード
- ダウンロードしたインストーラーを実行して、画面の指示通りにインストール
- インストールが終わると、Roblox Studio が起動し、アカウントでログイン
一度インストールしてしまえば、次回からはデスクトップやスタートメニューから Roblox Studio を直接開けるようになります。
ロブロックススタジオの画面構成をざっくり理解しよう
初めて Roblox Studio を開くと、いろいろなパネルがあって難しそうに見えますが、最初に覚えたいのは4つだけです。
- ビュー(3D画面)
実際のゲームの世界が表示される大きな画面です。マウス操作でカメラを回したり、近づいたりできます。 - エクスプローラー(Explorer)
ゲーム内にあるオブジェクト(パーツ、キャラクター、ライトなど)が一覧で並ぶ場所です。
「このブロックはどこ?」というときに探したり、構造を確認するのに使います。 - プロパティ(Properties)
選択したオブジェクトの色・大きさ・名前などを細かく設定するパネルです。 - ツールボックス(Toolbox)
他のユーザーが作ったモデルや、公式の部品、音楽などを検索して配置できる便利なパネルです。
この4つを中心に触っていけば、「とりあえず動くステージを作る」ところまでは十分到達できます。
まずはテンプレートから始めるのがおすすめ
Roblox Studio を起動すると、最初に「テンプレート(Template)」が並んだ画面が表示されます。
ここから「Obby」「Baseplate」「Racing」など、あらかじめ基本構造が用意されたワールドを選ぶことができます。
完全に真っ白な状態から作ることもできますが、最初は次のどれかがおすすめです。
- Obby(オビー)テンプレート … 障害物コースゲームのサンプル。足場が並んでいて、ゴールまでジャンプして進みます。
- Baseplate(ベースプレート) … 広い床だけがあるシンプルなワールド。自由度が高いので、ブロックを置きながら覚えたい人向け。
ここでは、例としてObbyテンプレートを選んだ場合をベースに説明していきます。
基本操作:パーツ(ブロック)を動かしてみよう
テンプレートを開いたら、まずはパーツを触ってみるところから始めましょう。
- クリック … パーツを選択
- WASD + 右ドラッグ … カメラを移動
- マウスホイール … 拡大・縮小(ズーム)
上のメニューにある「Home」タブの中には、
- Select(選択) … ただ選ぶだけ
- Move(移動) … 矢印をドラッグしてパーツを動かす
- Scale(サイズ変更) … 立方体のハンドルをドラッグして大きさを変える
- Rotate(回転) … 丸いリングをドラッグして角度を変える
といったボタンがあります。
まずは既に置いてあるブロックを選んで、少し動かしたり、伸ばしたりしてみてください。
これに慣れるだけで、簡単なコースなら十分作れるようになります。
簡単なオビー(障害物コース)を作ってみよう
ここからは、超シンプルなオビー(ジャンプで進むコース)を作る手順を、ざっくり流れで紹介します。
1. スタート地点とゴール地点を決める
- キャラクターが立つ場所(スタート台)となるブロックを置く
- 少し離れた場所にゴール用のブロックや旗を置く
スタート地点には、SpawnLocation というオブジェクトを置くと、「ここにプレイヤーが出現する」という設定にできます。
エクスプローラーの「+」ボタンから追加したり、ツールボックスから「spawn」と検索して配置することもできます。
2. 間に足場(ジャンプ台)を並べる
スタートとゴールの間に、ジャンプして渡るための足場をいくつか並べてみましょう。
- 足場用のブロックを1つ作る
- コピー&ペースト(Ctrl+C / Ctrl+V)で複製して、少しずつ位置をずらして並べる
- 難易度を上げたい場合は、足場の幅を細くしたり、間隔を広くする
「同じパーツを複製して並べる」という操作に慣れるだけで、コース作りが一気に楽になります。
3. 実際にプレイしてみる(テストプレイ)
上部のメニューにある 「Play」ボタン を押すと、その場でゲームをテストプレイできます。
キャラクターが現れるので、実際にジャンプしてゴールまでたどり着けるか試してみましょう。
- 難しすぎると感じたら、足場を大きくしたり間隔を詰める
- 簡単すぎると感じたら、細い足場や動く足場を増やしてみる
「作る → 遊ぶ → 調整する」 この繰り返しが、ゲーム作りの基本です。
ちょっとしたギミックを追加してみる(スクリプトの超入門)
慣れてきたら、「触るとダメージを受ける床」 や 「乗ると速くなる床」 のようなギミックも追加してみたくなります。
こうした動きは、Lua(ルア)という言語のスクリプトで作ります。
ここではイメージだけ紹介します。
- エクスプローラーでブロックを選択
- 右クリック →「Script」を追加
- 中に「触れたらダメージを与える」といった処理を書く
スクリプトは最初は難しく感じますが、サンプルコードを真似して少しずつ改造するところから始めればOKです。
「いきなり全部理解する」必要はありません。
ゲームを保存して、ロブロックスに公開するまでの流れ
せっかく作ったゲームは、ちゃんと保存&公開しておきましょう。
1. ローカルに保存する
メニューの「File(ファイル)」から Save(保存) または Save As(名前を付けて保存) を選ぶと、PC上にプロジェクトファイル(.rbxl)として保存できます。
こまめな保存は事故防止の基本です。
2. Roblox 上に公開する(Publish)
同じく「File」メニューから Publish to Roblox(ロブロックスに公開) を選びます。
初めて公開する場合は、
- ゲームの名前
- 説明文
- アイコン(後からでも設定可能)
- 公開範囲(自分だけ・フレンド・全体に公開 など)
を設定する画面が表示されます。
ここで「公開」または「フレンド限定」にしておくと、他の人もプレイできるようになります。
友だちと遊んでもらうための簡単な工夫
せっかく公開したなら、友だちにも遊んでもらいたいですよね。
最初のうちは、次のようなシンプルな工夫でも十分です。
- ゲームのリンクを友だちに送る
- 説明文に「何人まで遊べるか」「どんな遊び方なのか」を簡単に書いておく
- 更新したら「ステージを増やしたよ!」など、ひとこと伝える
「楽しかった!」と言ってもらえたら、次のアップデートのモチベーションにもつながります。
最初は「小さくていいから完成させる」がゴール
ロブロックスでゲームを作るとき、一番つまずきやすいのは「完璧を目指しすぎて終わらない」ことです。
いきなり大作を作ろうとせず、
- まずは1ステージだけの簡単なオビー
- 10分で遊び終わるミニゲーム
のような、小さくても「ちゃんと遊べる”完成品”」を作るのがおすすめです。
そこから少しずつステージを増やしたり、ギミックを足したり、課金要素を考えたりしていけばOKです。
ゲーム作りに慣れてきたら、「ロブロックスでゲームを作ってお金を稼ぐ方法」のような、もう一段踏み込んだ内容にも挑戦してみてください。
まとめ:ロブロックススタジオは「触りながら覚える」のが一番早い
ロブロックスでゲームを作るためのポイントをおさらいすると、
- Roblox Studio をインストールして、アカウントでログインする
- 最初はテンプレート(ObbyやBaseplate)から始める
- パーツを動かす・伸ばす・回転させる基本操作に慣れる
- 簡単なコースを作って、自分でテストプレイする
- ゲームを保存し、ロブロックス上に公開する
という流れになります。
細かい機能はたくさんありますが、実際に手を動かして試してみるのが、いちばんの近道です。
当サイトでも、今後は具体的な作り方の例や、人気ゲームの構造の解説などを少しずつ紹介していきますので、
「なんとなく難しそう…」と思っていた方も、ぜひ気軽に Roblox Studio を開いて、最初の1ステージ作りから始めてみてください。
